岡埜屋ブログ
岡埜屋酒店のルーツを探る旅へ。

2024.11.07

岡埜屋酒店のルーツを探る旅へ。

  • お知らせ

11月3日㈰に当店の初代店主・岡鉄吉曾爺の生まれ故郷の滋賀県蒲生郡日野町鎌掛へ行かせて頂きました。

今回のテーマは、お陰様で岡埜屋111周年を迎える事が出来たのでご先祖様にお礼の旅。

 

私が小学生2年生~3年生の頃に、祖父と父に連れられて行った以来の『来日』(日野町に行く事を来日と云うそうです。※よーさんの話より)

でしたので、40年前の記憶を思い出しながら、

仏壇の過去帳や古いアルバムを見直したり、母や叔母などに情報を聞きながら、母の手記の住所をGooglemapでたどりながら、の事前準備をしていました。

そこで感謝しなくてはならない男の登場で、

奇跡的にその日野町に家族で移住した旧友の栗ちゃんが、仕事で本当に忙しい中の時間を割いて、鎌掛の岡てっちゃんと、町役場や鎌掛の街を隈なく聞き込み調査を遂行してくれたお陰様で近くまで辿り着くことが出来ました。栗ちゃん・岡てっちゃん本当にありがとう!

そして2人が待つ、鎌掛小学校跡地(現・しゃくなげ学校)に午後2時到着。

早速母の手記の住所を辿り、本家と思われるお宅を訪問しましたが、お留守のようで、

向かいの呉服店さんにご無礼を承知で道を尋ねにお伺いしました。

ここまで辿り着いた旨を説明したところ、ご店主の御爺さんが丁寧に教えて下さいました。

曾祖父さんのお家はそこで間違い無く、訳あって本家のお宅はしばらく留守にしていて、長女娘さんが日野の街中の料亭に嫁いでいらっしゃり、お墓は近所のお寺『専明寺』さんにあります。との鮮やかな情報を頂く事ができました。

ご店主さんにお礼を伝えて、早速そのお寺にお伺いして同様の内容をお伝えしたところ、とても親切な坊守のご案内で、正に初代の先祖が眠るお墓に無事たどり着けました。

妻・長男・次男と一緒にお墓参りをし、今までの感謝とこれからの誓いをお祈り出来て、本当に夢のような時間でした。

そのあと、長女さんが嫁いだ料亭にも突撃訪問して、奇跡的にお会いする事が出来、同じくここまで辿り着いた旨を説明したところ、本当に喜んでくださり、またお会いできる事を期待してお別れして来ました。

その後、

栗ちゃんのご厚意で日野町の見どころを案内して頂きました。

江戸時代、蒲生氏郷公の城下町であり、焼杉とベンガラ塗の塀の奥に見える松の植木が印象的な日野商人宅が今も残る、とても美しい町です。

その商人屋敷を綺麗にお洒落にリノベーションした、珈琲店・浮岳珈琲さんにお邪魔して皆で一服。

私は、柑橘系の甘い香りと深いコク、上品な酸味を感じるエチオピアスペシャリティ珈琲を頂きました。

飲み進める毎に温度と味わいの変化が楽しいひと時でした。

偶然そこでレザークラフト&真鍮アクセサリー作家のyocraftさんに遭遇して、ご一緒出来ました。偶然か必然か、初めて会ったのに初めてじゃない感覚に陥る、日野町を感じました。きっとこの体に日野の血が流れている事を感じる一服でした。

次回もまたお会いできる事を約束してお別れして、日野城址へ。

日野町観光ガイド栗ちゃんのとても感動する蒲生氏郷公にまつわるエピソードを聞きながら、山城址に上り、山頂の神社にてお参りさせて頂きました。

〇蒲生氏郷公は家来にとても慕われた殿様・蒲生風呂の話が一番感動しました。

曾祖父も丁稚にて町を出る前にはここに登ったのかなと感慨深い場所でもありました。

日野川ダムに沈む夕日がとても綺麗な情景でした。

 

それぞれの夕ご飯の後に、また集合して飲みましょうと約束して栗ちゃんと一時お別れをして、今夜の宿へ。

 綿向山ビレッジさんに宿泊させて頂く事になっていたので、17時にチェックイン出来ました。

こぼれ落ちる笑顔が素敵なご主人と奥様が経営するゲストハウスで、築120年の古民家をリノベーションしてモダンな雰囲気になっています。

古き良き日本の文化を大切にしている日野の人々の心にふれた瞬間でした。

この宿自慢の一つである信楽焼の浴槽があり、陶器のお風呂にはじめて浸かりましたが、遠赤外線効果でとても体が温まり、温泉に浸かった時と同じく体の芯までいつまでも温かいひとっぷろでした。大変お世話になりました!ありがとうございました。

夕食のお店では、日野町の地酒・ヒノブルーイングで乾杯!

〇BAKA LAGER サッポロラガーを少し濃くしたような旨味。ジャスミンの香りでとてもバランス良し。

〇KUDARI STOUT 珈琲を想わせるような香りとなめらかで後味のキレが良い。

〇YAREYARE ALE パッションフルーツのようなアロマを感じる、のど越しの良さはやみつきな味わい。

の順番に飲み干しご機嫌状態。。。。

家族との食事も済ませ、

一路、栗ちゃんの待つ会場、日野のオアシスstudio582さんへ。

旧野口写真館跡地を綺麗に丁寧に改修して、レンタルスペースとして蘇らせたセンスの良さが素晴らしい。

日野の重要人物達が夜な夜な集合する場所です。

またこの場所でお会いした方々とも初めて会ったのに初めてじゃない感覚に陥る。

そしてstudio582ではヒノブルーイングドラフトを頂き、またまたご機嫌。

ゴールデンウイークに行われる日野のお祭りの話や日野の深イイ話、那須塩原市での出来事や仲間の話の交歓会を楽しく穏やかなひと時を過ごさせて頂きました。

なんか私の地元にいて、いつもの仲間達とお酒を飲んでいるような感覚に陥ってしまう程の感覚になってしまう、きっと祖先からの血がそうさせているのだろうか、また会いたいと思える土地・空気・雰囲気な日野のミッドナイトでした。

栗ちゃんを始め、鎌掛の岡てっちゃん、宿のご夫妻、studio582crewの皆様!快く迎えて頂き、本当にありがとうございました。感謝です。

今回の日野町への岡埜屋のルーツを探る旅は大成功で大満足な1日でした。

ご先祖様のお墓の前でご挨拶できたし。

同じ気持ちで町を盛り上げようと、やるべきことを涼しい顔で出来ている仲間にも会うことができたし。

出会いに感謝&ご縁に感謝です。

TETSU

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